【これで解決!】タープに使う張り綱の「素材」「長さ」「太さ」を徹底解説!

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【これで解決!】タープに使う張り綱の「素材」「長さ」「太さ」を徹底解説!

タープ設営の際に必須アイテムのひとつに「張り綱」があります。タープ自体の「高さ」はメインポールで調整しますが、そのポールを自立させるために張り綱が欠かせません。そんな張り綱ですが、以下のような疑問がよく聞かれます。

  • 張り綱の「素材」にはどんなものがあるの?
  • 「長さ」は何mのものを使えばいいですか?
  • 「太さ」もいろいろあるので、何㎜のものを選べばいいのか分からない…

今回の記事ではタープに使うベストな張り綱をご紹介します。基本的な役割も併せてご紹介します。

張り綱の役割は「ポールの自立」・「タープの固定」に使用するもの

張り綱はポールを自立させるためのものであり、またタープを固定する「紐」です。この張り綱は各メーカーから「厚さ」「色」「光に反射するタイプ」などいろいろ発売されています。厚さは2㎜~、色は「オレンジ」「緑」「黒」など多岐にわたります。

主な素材は「ポリエステル」「ナイロン」「ポリプロピレン」

まずは張り綱に使用される主な素材についてご紹介します。主な素材としては、

  • ポリエステル
  • ナイロン
  • ポリプロピレン

があります。張り綱選択の際の参考にしてください。

「ポリエステル」「ナイロン」「ポリプロピレン」の各特長

ここでは具体的に各素材の特徴を記述していきます。「水に強いもの」「紫外線に強いもの」「非常に軽いもの」などそれぞれ長所短所があります

しわになりにくく非常に強度のある「ポリエステル」

ペットボトルに使われている原料に「ポリエチレンテレフタレート(PET)」があります。ポリエステルといえば、通常この「PET」を意味します。

ポリエステルは化学せんいの中で一番多く生産されており、一番多く消費されています

出典|日本化学繊維協会|化学繊維を知ろう|化学繊維基礎知識|化学せんい冊子ダウンロード|ナイロン|

強度があり、吸湿性が少なくて酸などに強い特徴があります。

ポリエステルの主な特徴
良い点
 ・非常に強く、濡れても強度は変わらず水に強い
 ・摩擦に強い
 ・長時間日光にさらしても強さはあまり変わらない

悪い点
 ・汚れのひどいものと一緒に洗ったり、長い時間、洗濯液などにつけておくとその汚れを吸い取って薄黒くなる「逆汚染」が起こる

濡れてもほとんど水を吸わない「ナイロン」

化学繊維のなかでも長い歴史のある「ナイロン」。水着やスキーウェア、カーペットや人工芝、自動車用エアバッグや釣り糸などたくさんの素材として使用されています。水をほとんど吸わないので、雨が降ってもすぐ乾きます。また、水着の素材に使われているだけあって海水にも強い素材です。

ナイロンの主な特徴
良い点
 ・摩擦や折り曲げに対して非常に強度がある
 ・薬品や油、海水やカビ・虫の害にも強い
 ・比重は絹の約80%、綿の約70%の軽さ

悪い点
 ・紫外線にあたると徐々に劣化してしまう

軽くて汚れがつきにくい「ポリプロピレン」

繊維のなかで最も軽く水に浮く「ポリプロピレン」。カーペットや小型のマット、ソックスなどに使われています。酸やアルカリにもおかされず、汚れがつきにくい特性があります。

ポリプロピレンの主な特徴
良い点
 ・比重が全繊維のなかで最も軽く、かつ強い
 ・吸湿性や吸水性がほとんどなく、ぬれてもすぐ乾く
 ・酸やアルカリにも強い

悪い点
 ・耐熱性がほかの繊維よりも低い

トータルで考えると素材は「ポリエステル」がおすすめ

各素材の特徴をご紹介しました。そのなかでおすすめするのが「ポリエステル」になります。以下その理由を記載します。

ポリエステルのおすすめ点①強く、かつ水に強い

タープは主に屋外で使用します。つまり、雨や風にさらされる可能性が高くなります。ポリエステルは強度があり(強風に対する強さ)、水に強い(雨が降って問題ない)特徴があります。この点から、張り綱の素材にポリエステル製を使用することは理にかなっています。

ポリエステルのおすすめ点②紫外線に強い

ポリエステルは長時間日光にさらしても、強さがあまり変わらない特徴があります。紫外線は年中地表に降り注いでいるのでダメージが蓄積されます。紫外線に強い素材であるポリエステルは屋外の使用にもってこいです

ポリエステルのおすすめ点③化学繊維のなかで一番多く生産されており価格が安い

ポリエステルは化学繊維の中で最も多く生産されており、多種多様な製品に使用されています。価格も安く、比較的安価な張り綱が購入できるので、この点もおすすめする理由です。

張り綱の「長さ」は何mが適正なの?

「素材」を決めたら次は「長さ」です。ここでは何mの張り綱を使用すればいいかご紹介します。

メインポールの「高さ」とペグをうつ「角度」で長さが決まる!

結論から言います。張り綱の「長さ」は、メインポールの「高さ」とペグをうつ「角度」で決まります。

「高さ」と「角度」から必要な張り綱の長さの一覧表はこちらをご覧ください。

ペグを打つ「角度」は「45度」もしくは「30度」

一般的にタープに対しての張り綱のペグを打つ角度は「45度」に、といわれています。これは「垂直にかかる力(地面に対して踏ん張る力)」と「水平にかかる力(タープをピンと張る)がちょうど拮抗する(0になる)角度になるからです。0になるということは「安定」します。ただ最近は「30度」でペグを打つ方も増えてきています。

メインポールの「高さ」は「2m」~「2m80㎝」が多い

メインポールの「高さ」は、タープをどのように使うかで変わってきます。

  • 居住性を重視するなら高めにする
  • 強風時には低い方が安定感が増す

高さ調整のできるポールであれば、天候条件によって柔軟に対応が可能です。設営のしやすさを考えると「2m10㎝(70㎝×3本)」がベストです。居住性・安定性ともに満足できます。

「角度」と「高さ」から必要な「張り綱の長さ一覧表」

角度は「45度」もしくは「30度」、メインポールの高さは「2m」~「2m80㎝」の範囲内で、必要な張り綱の長さ一覧表を下記にまとめました。

角度を「45度」で設置する場合

  • 角度を「45度」にする場合(張り綱1本あたり)

ポールの高さ必要な張り綱の長さ備考
200㎝
(2m)
382㎝
(3m82㎝)
一人でタープ設営できる高さ
210㎝
(2m10㎝)
396㎝
(3m96㎝)
同上
220㎝
(2m20㎝)
411㎝
(4m11㎝)
複数人でのタープ設営推奨
230㎝
(2m30㎝)
425㎝
(4m25㎝)
同上
240㎝
(2m40㎝)
439㎝
(4m39㎝)
同上
250㎝
(2m50㎝)
453㎝
(4m53㎝)
同上
260㎝
(2m60㎝)
467㎝
(4m67㎝)
同上
270㎝
(2m70㎝)
481㎝
(4m81㎝)
同上
280㎝
(2m80㎝)
495㎝
(4m95㎝)
同上

張り綱の長さには、必要な長さ+1m(結び目の分も含めて)で算出しています。

角度を「30度」で設置する場合

  • 角度を「30度」にする場合(張り綱1本あたり)

ポールの高さ必要な張り綱の長さ備考
200㎝
(2m)
446㎝
(4m46㎝)
一人でタープ設営できる高さ
210㎝
(2m10㎝)
463㎝
(4m63㎝)
同上
220㎝
(2m20㎝)
481㎝
(4m81㎝)
複数人でのタープ設営推奨
230㎝
(2m30㎝)
498㎝
(4m98㎝)
同上
240㎝
(2m40㎝)
515㎝
(5m15㎝)
同上
250㎝
(2m50㎝)
533㎝
(5m33㎝)
同上
260㎝
(2m60㎝)
550㎝
(5m50㎝)
同上
270㎝
(2m70㎝)
567㎝
(5m67㎝)
同上
280㎝
(2m80㎝)
584㎝
(5m84㎝)
同上

「30度」の場合、「45度」にくらべて張り綱は「長く」なります。

チェックポイント

張り綱の「長さ」は、メインポールの「高さ」とペグを打つ「角度」で決まります

張り綱の「太さ」は何㎜を使えばいいの?

ここでは張り綱の「太さ」についてご紹介します。

タープの張り綱は「3㎜」もしくは「4㎜」でOK

結論からいうと、タープの張り綱は「3㎜」もしくは「4㎜」でOKです。太ければ強度は高まります。しかし、保管する際にはかなりの厚みがでます。また太い張り綱だと、自在金具(張り綱のテンションを調整する道具)の穴に張り綱が通らない事態が発生してしまいます。購入する際は自在金具の穴に通るか、しっかり確認してください。

リフレクターの付いたモデルもあり

夜間、光に反射して視認性を高める「リフレクター」付きの張り綱も発売されています。明るい色にリフレクター付きモデルを選ぶと、昼夜問わず「ひっかかってこける」リスクがさがります。

おすすめ張り綱は、ポリエステル製・角度30度・ポールの高さ2m10㎝・太さ3㎜

今回はタープに使用する張り綱のおすすめ「素材」「角度」「ポールの高さ」「太さ」をご紹介しました。結論としては、

  • ポリエステル製
  • 角度は「30度」
  • ポールの高さは「2m10㎝」
  • 太さ「3㎜」

となります。紫外線に強く、一人で設営するにはちょうど良い「2m10㎝」のポールの高さ。自在金具の通し穴の一般的な太さ3㎜がおすすめです。角度に関しては、「45度」が一般的ですが、「30度」でも問題なくポールを自立させることが可能です。

今回の記事で、タープに使う「張り綱選び」の参考にしていただければと思います。

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